クソニンジン(読み)くそにんじん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クソニンジン」の意味・わかりやすい解説

クソニンジン
くそにんじん / 糞人参
[学] Artemisia annua L.

キク科(APG分類:キク科)の一年草。全草に強い臭気がある。茎は高さ1~1.5メートル、数多く分枝する。カワラニンジンに似るが、葉は3回羽状に全裂し、頭花は径2ミリメートルと小さい。道端や荒れ地河原などに生え、アジアからヨーロッパにかけて広く分布する。日本では薬用植物として渡来したものが野生化したと考えられる。

[小山博滋 2022年2月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クソニンジン」の意味・わかりやすい解説

クソニンジン(糞人参)
クソニンジン
Artemisia annua

キク科ヨモギ属の一年草。路傍や荒れ地,河原などに多い。不快な臭気を放ち,根葉はニンジンの葉によく似ている。夏季,1m余の茎を伸ばし,分枝が多く,葉も非常に細く裂ける。初秋に,細かな頭状花を密生する。

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世界大百科事典(旧版)内のクソニンジンの言及

【ヨモギ(艾∥蓬)】より

…本州~九州,小笠原,朝鮮に分布する。クソニンジンA.annua L.は市街地の荒地や道ばたに生える一年草で,全草に強い臭気がある。広く全世界に分布する。…

※「クソニンジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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