クリミア・タタール人

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

クリミア・タタール人

15世紀にクリミア半島南部のバフチサライを首都に成立したモンゴル系のクリミア・ハン国の民の子孫。同国はのちにオスマン・トルコの保護国となった。1783年にロシア領に編入され、スターリンによるタタール人追放を経て、1954年に旧ソ連のウクライナ共和国に帰属替えされた。タタール人のクリミアへの帰還は88年ごろに本格化した。

(2014-03-10 朝日新聞 朝刊 1外報)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クリミア・タタール人
クリミア・タタールじん
Crimean Tatars

ロシア各地に散在するタタール民族の1つ。スターリンは第2次世界大戦時の対独戦争における利敵行為を理由に,1944年他民族とともに 20万人以上のクリミア・タタール人を中央アジアへ強制移住させた。彼らは,スターリン死後,民族の名誉回復とクリミア復帰の運動を展開し,旧ソ連社会における人権問題の象徴となった。ゴルバチョフ政権下の 87年,3000人以上のタタール人が赤の広場にすわり込み,クリミア (ロシア語ではクルイム) 帰郷とタタール人による自治共和国の再興を要求したが,翌年,却下された。その後,クリミアにロシア人住民によるクルイム自治共和国が成立したこと,エリツィン大統領がクリミアをウクライナ領と認めたことから,クリミア・タタール人の願いは依然として実現していない。

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