クロトン酸(読み)クロトンさん(英語表記)crotonic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロトン酸
クロトンさん
crotonic acid

融点 72℃,沸点 189℃。アセトアルデヒドマロン酸との縮合によって得られる。水に可溶。アンモニア性硝酸銀を還元する。通常クロトン酸といえばこの化合物トランス形を意味する。ほかに異性体としてシス形イソクロトン酸 (融点 15.5℃,沸点 169℃) がある。トランス形のほうが安定で,シス形を 180℃に熱するとトランス形に変化する。どちらも炭素と炭素の二重結合特有の反応,すなわち付加反応を示し,また酸化されやすい。次の構造をもつ。

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栄養・生化学辞典の解説

クロトン酸

 C4H6O2 (mw86.09).

 動物体内ではCoA誘導体がブチリルCoAから生成する.

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化学辞典 第2版の解説

クロトン酸
クロトンサン
crotonic acid

trans-2-butenoic acid.C4H6O2(86.09).塩基の存在下でアセトアルデヒドマロン酸を縮合させるか,クロトンアルデヒドを酸化すると得られる.無色の斜状結晶.融点72 ℃,沸点189 ℃.1.018.水に可溶.cis-2-グデン酸はイソクロトン酸とよばれる.イソクロトン酸は無色の針状結晶.融点13.5~14.5 ℃,沸点169 ℃.1.0312.1.4483.水に可溶.トランス形のほうが安定である.180 ℃ に加熱するとクロトン酸にかわる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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