クーパー対(読み)クーパーツイ

デジタル大辞泉の解説

クーパー‐つい【クーパー対】

超伝導現象を量子力学的に説明することに成功したBCS理論における、逆向きのスピンをもつ2個の電子からなる対(ペア)。2個の電子は重心の周りにゆるい束縛状態にあり、ボース粒子としてふるまう。1956年、米国の物理学者L=N=クーパーが提唱。クーパーペア

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百科事典マイペディアの解説

クーパー対【クーパーつい】

超伝導を説明するBCS理論の中心となる考え方。金属電子やフェルミ粒子系で粒子間に引力が働くと必ず粒子が対となってエネルギーの低い束縛状態になるが,この電子対がクーパー対。L.N.クーパーが指摘,超伝導のBCS理論の端緒となった。
→関連項目ジョセフソン効果

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世界大百科事典内のクーパー対の言及

【超伝導】より

…この理論は彼らの頭文字をとってBCS理論と呼ばれるが,超伝導の発見からその解明までに長い時間がかかったのは,この現象がまったく量子力学的であり,いかなる古典的説明も成立しないためである。
[超伝導の担い手]
 一般に電気伝導を担っているのは導体の内部を自由に動き回ることのできる伝導電子であるが,超伝導を担っているのは,伝導電子と格子振動の相互作用の結果生ずる電子の対(クーパー対という)である。いま,1個の電子があると,そのまわりの正電荷をもつ格子点はクーロン力によって少しこの電子に引き寄せられる。…

※「クーパー対」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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