ケイ・キョウ(キャウ)(漢字)

普及版 字通 の解説


12画

[字音] ケイ・キョウ(キャウ)

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
(き)の省形+卯。祭祀宴に用いる盛食の器。卯は二人対坐する形。をはさんで二人対坐し、食する形であるから宴の意となり、またその礼にあずかる身分のものをという。金文の一字を宴・北・公の三義に用いる。より分化した字。故郷の郷()ももとと同形の字。おそらく郷党の代表が政治に参加し、宴にも与ったのであろう。のちの二字に分化するのは、慣用によるものであろう。

[訓義]
1. まえつきみ、執政の大臣。
2. 高位者の尊称、爵位ある人の称。軍の諸将・大夫、また人の尊称。夫妻相呼ぶときにも用いる。
3. 慶と通じ、めでたい。

[古辞書の訓]
名義抄 キミ・ナムヂ・トコロ 〔字鏡集〕 キミ・ナムヂ・トコロ・アキラカ

[語系]
(響)・xiangはkhiangと声極めて近く、(きよう)声の字も相対う意を含んでいる。はもと同字であったと考えられる。

[熟語]

[下接語]
・客・九・群・月・公・国・三・諸・上・世・正・清・大・六・列

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報