コアペル(英語表記)Coypel, Antoine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コアペル
Coypel, Antoine

[生]1661.3.11. パリ
[没]1722.1.7. パリ
フランスの画家。 11歳のとき,父ノエル (1628~1707) のローマのフランス・アカデミー校長着任 (1672) に際して同行。 1676年帰国し 81年に 20歳でアカデミー会員。王家の寵を得て異例の昇進をみせ,1714年アカデミー会頭,翌年首席画家。 N.プーサンに傾倒した父と異なり最初ルーベンス様式で制作。『エロスとプシュケ』 (フォンテンブロー宮美術館) はロココ風で,また代表作のベルサイユ宮殿の礼拝堂天井画 (1708) はローマ・バロック風のだまし絵的効果をもつ。 15年摂政オルレアン大公のため王宮の新画廊に『アエネアス物語』を装飾。 21年『絵画十論』を書いた。異母弟ノエル・ニコラ (1690~1734) は F.ブーシェ風の神話画,寓意画を描き,息子のシャルル・アントアーヌ (1694~1752) は彼の跡を継ぎ,美術家として最高の公職について行政手腕を発揮した。

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世界大百科事典 第2版の解説

コアペル【Noël Coypel】

1628‐1707
フランスの画家。パリに生まれる。キルリエのもとで学び,ルーブル宮殿などの壁画制作にたずさわる。1663年アカデミー会員。60‐70年,テュイルリー宮殿に仕事を残す。その後ローマのフランス・アカデミーの責任者となり,88年,ベルサイユ宮殿のグラン・トリアノンやパリのアンバリッドに壁画を描く。ル・シュウールなどの影響から出発するが,やがて古典的な彫刻性の高い人物を組み合わせた歴史画,構想画に,プッサン伝来の様式を生かす。

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