翻訳|conurbation
訳語は連接都市,連檐(れんたん)都市,接続都市,結合都市と種々使われるが,近ごろは原語のまま用いられることが多い。都市化によって発生する現象で,2種類ある。一つは,大都市の周辺への拡大の結果,大都市周辺の行政区画と無関係に市街化が進行し,適当な行政境界が決められないで,旧来の行政体の力を著しく弱化させたもの。すなわち,大都市圏内での大都市の膨張・拡散による大都市周辺の新市街地。もう一つは,都市化によるそれぞれの市街地の拡大によって,二つ以上の都市の市街地が接触し,各都心間に競合がおこるもの。行政的に合併して一つの行政体になる場合もある。門司,小倉,戸畑,若松,八幡の5市が北九州市となったのはその好例で,小倉の都心地区が全市の中心になった。東京,名古屋,大阪の各大都市圏では前者の型のコナーベーションと後者の型のものと両方が見られる。
執筆者:田辺 健一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…これら巨大都市の特徴はその国の卓越都市であるとともに,世界都市としての機能も備えるようになったことであり,都心部の業務地域に外国籍・多国籍企業の事務所の集中がみられる。第2の特徴は都心周辺部でのコナーベーションの進展である。古い大都市周辺部の衛星都市がそれぞれ膨張して,市街地が連接するようになったことである。…
※「コナーベーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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