コヨリムシ

  • こよりむし / 紙縒虫

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

節足動物門クモ形綱鬚脚(しゅきゃく)目Palpigradiの陸生小動物。コヨリムシ科Eukoeniidaeに代表される原始的な微小クモ形類で、多くは白色。体長はもっとも大きい種で2.8ミリメートル、多くは2ミリメートルに満たない。分布は地中海沿岸、マダガスカル、北アメリカのテキサス州、カリフォルニア州、およびメキシコ、パラグアイ、チリ、オーストラリア、タイなどに限られており、日本付近から未発見であったが、1971年(昭和46)に青木淳一・安間繁樹(やすましげき)により、ユーコエネニア属Eukoeneniaの1種が沖縄県石垣島で発見された。この科は数珠(じゅず)状(こより状と見立ててその名がついたようである)の長い尾があり、ヤイトムシ類の尾よりかなり長く、サソリモドキ類のような糸状でもない。無眼で鋏角(きょうかく)は大きい。触手はほとんど歩脚状で、5対の歩脚をもつようにみえるが、敏速に走るのはこの触手と第2脚から第4脚であり、第1脚は歩行には用いられず触角のような役目をしている。湿った暗い土壌中に生活し、小動物の卵などを食べているようである。

[森川国康]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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