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コリンソス Kórinthos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コリンソス
Kórinthos

古代ギリシア語読みではコリントス,英語ではコリント Corinth。ギリシア,ペロポニソス半島北東部の都市。アテネの西約 70km,コリンソス地峡南部に位置し,コリンシアコス湾にのぞむ。ミケーネ時代には湾岸に位置し,海上貿易で繁栄したが,前 1100年以降この地を占領したドーリス人がやや内陸に中心を移した。前 800年頃までにはアクロコリントスの丘の周辺に形成された集落がポリスとして統一され,前8世紀に商業中心地として発展。陶器の輸出が盛んに行われ,シラクサ,コルキラなどの植民市も建設。前7世紀後半から前6世紀前半にかけてペリアンドロスなどの僭主のもとに繁栄,アドリア海沿岸やマケドニアにさらに多くの植民市を建設したが,やがてアテネに商業上の優位を奪われた。ペルシア戦争後スパルタにくみしてアテネに対立するようになり,コルキラをめぐる両市の対立が導火線となってペロポネソス戦争が起った。同戦争でアテネが敗れたが,コリントスもかつての勢力を回復できなかった。前 146年ローマ人により破壊。前 44年カエサルによりローマの植民市として再建されてのち,地中海有数の都市となり再び繁栄。ビザンチン領を経て中世後半以後次第に衰退し,1458年以降のオスマン帝国領時代には小都市にすぎなくなり,ギリシア独立戦争 (1821~29) によってギリシア領となったのち地震で壊滅。現在の市は旧市の北東に 1858年建設されたものである。 96年アクロコリントス北麓で発掘が始り,コリント式列柱をもつアポロン神殿を含む古代遺跡が出土。南北ギリシアを結ぶ交通の要地で,鉄道,道路が通る。港からは周辺に産する干しぶどう,たばこ,果実などを積出す。人口 14万 2365 (1991推計) 。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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