コンク

デジタル大辞泉 「コンク」の意味・読み・例文・類語

コンク(Conques)

フランス南部、オクシタニー地方アベイロン県の町。ルピュイサンティアゴ‐デ‐コンポステラを結ぶ巡礼路にある。11世紀から12世紀にかけて建造されたサントフォア教会をはじめ、中世面影を残す美しい家並みで知られる。

コンク(conc.)

concentratedから》濃縮されていること。「コンクジュース」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「コンク」の読み・字形・画数・意味

】こんく

わらぐつを、たたきしめて作る。〔孟子文公上〕其の徒數十人、皆(かつ)を衣(き)、ち、席(むしろ)をりて、以てすることを爲す。

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改訂新版 世界大百科事典 「コンク」の意味・わかりやすい解説

コンク
Conques

フランス南部,アベーロン県,ウーシュ峡谷に沿う小村。人口約500。4世紀以来祈禱堂が建てられたが,11世紀よりベネディクト会修道院として再建された。この地にもたらされたフィデス聖遺物を慕って群衆が集まり,サンチアゴ・デ・コンポステラに至る巡礼路の欠かせぬ宿駅として11~13世紀に最もにぎわった。サント・フォア(聖女フィデス)教会(1050-1130ころ)は,内陣に安置された聖遺物を巡る周歩廊と,各祭室に信徒が容易に近づくことができるよう工夫された放射状祭室をもち,身廊と内陣の周囲に階上廊を設けるという大規模な建築で,ロマネスク期の各地方様式を超えて共通に存在していた巡礼路教会形式を示す。後陣と八角鐘塔,扉口タンパン彫刻等にはオーベルニュ地方の様式がみられる。宝物庫は,フランス有数の宗教用貴金属工芸品を収め,特に中世最古の人像彫刻とされ,かつて崇拝を集めた木身金張りの《聖女フィデス像》が知られる。
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