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ゴスペル・ソング gospel song

世界大百科事典 第2版の解説

ゴスペル・ソング【gospel song】

正規のキリスト教賛美歌に対し,大衆の間で生まれた福音唱歌を指す。もともと,19世紀後半にアメリカ各地で起こった信仰復興運動で歌われた歌を意味したが,今日では民俗音楽の範疇に入るようなキリスト教音楽,とくに黒人のリズム感や叫ぶような歌唱法を特徴とする歌を〈ゴスペル・ソング〉,その歌い手を〈ゴスペルシンガー〉と呼んでいる。ふつう4~5人のグループで歌い,エレクトリックギタードラムなどが伴奏につき,〈リズムアンドブルース〉などと共通の第2次世界大戦後の黒人大衆音楽スタイルで歌唱され演奏される。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のゴスペル・ソングの言及

【黒人霊歌】より

…もちろん,キリスト教は黒人が白人から学び取ったものであるから,白人の賛美歌のたぐいから歌詞や旋律の多くを得ているのは事実だが,それをアフリカ的伝統であるリズム感や交互唱,シャウトする歌い方といった鋳型にはめこんで作り変えた(ポール・オリバーによる比喩)のが黒人の宗教歌であり,そこから再び旋律など白人的要素を重点的に抽出したのが黒人霊歌だったといえる。 奴隷解放後は,南部各地さらに北部・東部都市の黒人居住区に数多く生まれた黒人教会を拠点として独自の宗教音楽が発展を続け,ことに1920年代から50年代にかけて,シャウト唱法や強いビートをさらに強調したゴスペル・ソングgospel songが大きな盛上がりを見せ,女性ソロ歌手のマヘリア・ジャクソンが非黒人間にも高い評価を得たほか,数多くのコーラス・グループが黒人教会を巡回したりレコードを出すなど活発に活動した。60年代にはモダン・ジャズ界でゴスペル・ソングの曲調を取り入れることが流行し,リズム・アンド・ブルースにゴスペルの影響が深く入り込んでソウル・ミュージックを生み出すなど,黒人民衆音楽の重要な柱のひとつとして今日まで生き続けている。…

【黒人霊歌】より

…もちろん,キリスト教は黒人が白人から学び取ったものであるから,白人の賛美歌のたぐいから歌詞や旋律の多くを得ているのは事実だが,それをアフリカ的伝統であるリズム感や交互唱,シャウトする歌い方といった鋳型にはめこんで作り変えた(ポール・オリバーによる比喩)のが黒人の宗教歌であり,そこから再び旋律など白人的要素を重点的に抽出したのが黒人霊歌だったといえる。 奴隷解放後は,南部各地さらに北部・東部都市の黒人居住区に数多く生まれた黒人教会を拠点として独自の宗教音楽が発展を続け,ことに1920年代から50年代にかけて,シャウト唱法や強いビートをさらに強調したゴスペル・ソングgospel songが大きな盛上がりを見せ,女性ソロ歌手のマヘリア・ジャクソンが非黒人間にも高い評価を得たほか,数多くのコーラス・グループが黒人教会を巡回したりレコードを出すなど活発に活動した。60年代にはモダン・ジャズ界でゴスペル・ソングの曲調を取り入れることが流行し,リズム・アンド・ブルースにゴスペルの影響が深く入り込んでソウル・ミュージックを生み出すなど,黒人民衆音楽の重要な柱のひとつとして今日まで生き続けている。…

※「ゴスペル・ソング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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