ゴビ(英語表記)Gobi

翻訳|Gobi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴビ
Gobi

モンゴル語では Govǐ,中国では戈壁の字をあてる。モンゴル高原中部,モンゴルと中国の国境沿いに東西に弧状に広がる礫質砂漠。北は東部モンゴル高原,南は内モンゴル高原のステップ地帯に移行する。平均標高は東部で 900m,西部では 1500mで,小起伏や削剥された平らな頂の褶曲山地を含んでおり,ゴビアルタイ山脈の中腹にも及ぶ。年降水量 50~200mm。ハイリャス,サクサウルなどの低木やターナと呼ばれるニラの類などが生育する。各所に大小の砂質砂漠が入組んでいる。点在する涸れ川や泉,井戸を中心にラクダ,ヤギ,ヒツジなどの放牧が行われている。恐竜などの化石が豊富に出土する地帯もあって,かつては湿潤であったことを示す。なお,「ゴビ」は,モンゴル語で植物のまばらな荒れ地一般の意。

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大辞林 第三版の解説

ゴビ【Gobi】

モンゴル南部から中国の内モンゴル自治区にかけて広がる海抜約900~1200メートル の高原砂漠。夏季には摂氏45度、冬季には摂氏マイナス40度まで下がる典型的大陸性気候を示す。戈壁。

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世界大百科事典内のゴビの言及

【ゴビ砂漠】より

…〈ゴビ〉とはモンゴル語で〈草がまばらに生え,若干の動物が生息する荒れ地〉を意味する普通名詞であるが,一般にモンゴル南部から中国内モンゴル自治区北部,甘粛省の一部にかけての地域をゴビ砂漠と呼んでいる。この地は海抜1000m前後の高原で,西部に砂丘が少しあるほかは,大部分が砂礫のひろがるステップである。…

【モンゴリア】より


[自然]
 全体として標高1000m前後の高原状をなす草原地帯である。中央部はゴビと呼ばれる乾燥地帯で,砂漠もしくは草の少ない荒地となっている。一般にゴビの北を漠北(外モンゴル),南を漠南(内モンゴル)と呼ぶが,歴史的にモンゴリアを二分する境界線の役割を果たしてきた。…

※「ゴビ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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