サバタイ・ツェビ(英語表記)Shabbetai Tzevi (Sabbatai Zebi, Sabbatai Zevi)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サバタイ・ツェビ」の意味・わかりやすい解説

サバタイ・ツェビ
Shabbetai Tzevi (Sabbatai Zebi, Sabbatai Zevi)

[生]1626.7.23. オスマン帝国スミルナ
[没]1676. アルバニア,ドゥルチーニョ
スペイン系ユダヤ人のカバラ学者,偽メシア。幼少からユダヤ神秘主義にひかれ,神と合一の経験を得る。見神により,救世主メシア)としての確信を得,当時至福千年説の広まっていたヨーロッパ,中近東の各地で説教し,熱狂的歓迎を受けたが,エルサレムでは破門宣告を受け故郷に帰る。1666年コンスタンチノープルに召喚され,イスラム教への改宗を強要され,受け入れる。サバタイの影響はユダヤ教だけでなく,キリスト教,イスラム教のなかにも宗派をつくるにいたり,あるものは今日も続いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android