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サペーニョ Sapegno, Natalino

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サペーニョ
Sapegno, Natalino

[生]1901.11.10. アオスタ
[没]1990.4.11. ローマ
イタリアの文学史家。トリノ大学文学部卒業。発生期イタリア文学を専攻,パレルモ大学,ローマ大学教授。第2次世界大戦後,グラムシの理論とマルクス主義とによって『マンゾーニ像その他』 Ritratto di Manzoni e altri saggi (1962) を発表,社会史の観点からイタリア文学史に新たな照明をあてた。主著『イタリア文学史概要』 Compendio di storia della letteratura italiana (3巻,1947,1965改版) ,E.チェッキと監修した大著『イタリア文学史』 Storia della letteratura italiana (9巻,1963~70) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

サペーニョ【Natalino Sapegno】

1901‐90
イタリアの文芸批評家。反ファシズムの思想家ゴベッティの影響を身近に受けつつ,中世の俗語文学の研究から出発し,1937年ローマ大学教授に迎えられる。その堅実な学風は,文学を構成する諸要素を的確に総合して作家の統一的全体像を構築する点に特色がある。主著は名高いペトラルカ論を含む《1300年代》(1934),《イタリア文学史概説》3巻(1936‐47)。ほかに《神曲注釈》(1957)が有名。【林 和宏】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サペーニョ
さぺーにょ
Natalino Sapegno
(1901―1990)

イタリアの批評家。前ローマ大学教授。反ファシズムの思想家ゴベッティの影響下に、中世の宗教詩の研究から出発し、ダンテ、ペトラルカ、レオパルディらの古典をおもな対象に堅実な学風を築いた。主著は14世紀イタリア文学を扱った『1300年代』(1934)、『イタリア文学史概説』全3巻(1936~47)、『神曲』注釈(1957)など。なおチェッキと共同監修した『イタリア文学史』全9巻(1965~69)は斯学(しがく)の最高水準を示す。[林 和宏]

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世界大百科事典内のサペーニョの言及

【チェッキ】より

…おもに19~20世紀の現代文学を対象に文芸批評家として(《G.パスコリの詩》1912,《日に日をついで》1954,集成《20世紀のイタリア文学》1972など),イギリス文学研究の先駆者として(《19世紀イギリス文学史》1915など),古今を問わぬ美術批評家として(《1800年代のイタリア絵画》1926など),文明批評的な旅行記作家として(《われアルカディアにあり》1936,《苦いアメリカ》1939など),広範な諸分野で,いかなる主義にもとらわれぬ,独自の犀利な感覚に裏打ちされた卓抜な批評活動を展開した。N.サペーニョとともに《イタリア文学史》9巻(1969完結)の編者としても名高い。【古賀 弘人】。…

※「サペーニョ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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