デジタル大辞泉 「サラワク州」の意味・読み・例文・類語 サラワク(Sarawak) マレーシア、ボルネオ島北西部の州。州都クチン。1841年、英国人ジェームズ=ブルックが、海賊平定の功績によりブルネイのスルターンから藩王の称号を受けて、サラワク王国を建国。19世紀末に英国保護領、1963年にマレーシア連邦に編入された。ゴム・木材などを産出。北東部のミリをはじめ、油田開発が進んでいる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サラワク州」の意味・わかりやすい解説 サラワク〔州〕サラワクSarawak マレーシア,ボルネオ島北西部の州。州都クチン。南部と東部を山脈が走ってインドネシアとの国境をなし,ラジャン川,バラム川,リンバン川などが海岸に沖積平野を形成。広く熱帯雨林におおわれる。 15世紀以後ブルネイのスルタンの支配下にあったが,1841年イギリス人 J.ブルックに割譲され,イギリスの保護領,直轄植民地を経て,1963年マレーシア連邦の結成とともにその州となる。主作物はイネであるが自給できない。石油,木材,コショウ,ゴムがおもな輸出品。内陸への交通はおもに河川によるが,海岸沿いに立地するクチン,シブ,ミリ,ビントゥルなどを結ぶ道路の建設が進んでいる。 70年の人種構成はイバン族と中国人が人口の大部分を占め,そのほかマレー人など。面積 12万 4449km2。人口 166万 9000 (1990推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報