サラーマ・ムーサー(英語表記)Salāmah Mūsā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サラーマ・ムーサー」の意味・わかりやすい解説

サラーマ・ムーサー
Salāmah Mūsā

[生]1887. ザカージーク
[没]1958
エジプト評論家,社会運動家。カイロパリで学び,のちロンドンで C.ダーウィン,G.B.ショー,H.G.ウェルズ,特にフェビアン協会思想に親しむ。 1914年カイロで週刊誌『未来』を,1929年には『新しい雑誌』を創刊,漸進的社会主義主張。著作は 30点をこえ,自伝『サラーマ・ムーサーの教育』 Tarbiyyat Salāmah Mūsā (1947) は英訳されている。また,1912年には『罪と罰』を部分訳している。

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20世紀西洋人名事典 「サラーマ・ムーサー」の解説

サラーマ・ムーサー
Salāma Mūsā


1887 - 1958
エジプトのジャーナリスト
1910年からエジプトのジャーナリズムで精力的に活躍する、親西欧派の知識人であり、エジプトで最初のフェビアン社会主義者として知られる。「ヒラール」誌など、’20〜30年代の主要な雑誌の編集執筆を通じて西欧の思想家を広く紹介し、一方で、封建的地主層の専横と抑制糾弾の論陣を張る。主著に「超人序説」(’10年)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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