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サンチェス・フェルロシオ Sánchez Ferlosio, Rafael

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サンチェス・フェルロシオ
Sánchez Ferlosio, Rafael

[生]1927. ローマ
スペインの小説家。空想的な悪者小説『アルファンウィの才覚と遍歴』 Industrias y andanzas de Alfanhuí (1952) と,若い戦後世代の生態を客観的に描いてナダル賞を受けた『ハラマ川』 El Jarama (56) で知られる。ほかに『ヤルフォスの証言』 El testimonio de Yarfoz (86) など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サンチェス・フェルロシオ
さんちぇすふぇるろしお
Rafael Snchez Ferlosio
(1927― )

スペインの小説家。空想と現実のミックスしたメルヘン的世界を描く『アルファンウィの才知と冒険』(1951)で文壇に登場。第二作『ハラマ川』(1956)で、スペインの作家の登竜門ナダル文学賞を獲得し注目された。この作品は、マドリード郊外のハラマ川にグループで泳ぎにきた若者たちのとりとめもない会話や動きを、徹底した写実的手法で描写し、当時のスペイン社会のあり方を強く批判したもので、第二次世界大戦後のスペイン社会派小説の代表作と目されている。その後は、小説技法についての考察を行った『庭園での数週間』(1974)や、短編『熱い心』(1961)、小説『ヤルフスの証言』(1987)、随筆集『魂と羞恥(しゅうち)心』(2000)などを発表するほか、新聞、雑誌への寄稿を通して、短編、随筆、評論など幅広い文筆活動を展開している。[東谷穎人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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