羞恥(読み)シュウチ

デジタル大辞泉 「羞恥」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ち〔シウ‐〕【羞恥】

恥ずかしいと思うこと。恥じらい。「羞恥を覚える」
[類語]不名誉不面目名折れつら汚し赤恥生き恥死に恥恥さらし恥ずかしい面目ないまり悪いやましい肩身が狭い合わせる顔がない顔が潰れる顔に泥を塗る身の置き所が無い穴があったら入りたい面目次第も無い汗顔・汗顔の至り冷汗三斗・冷や汗もの・忸怩じくじ顔向けが出来ない顔が合わせられないばつが悪いどの面下げて恥じ入るかた無し小恥ずかしい気恥ずかしいうら恥ずかしい面はゆい照れ臭い恥をかく身の縮む思い後ろめたい後ろ暗い申し訳ないすまない心苦しい気の毒気がとがめる負い目自責面目丸潰れ面目を失う泥を塗る名を折る名を汚す消え入る

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精選版 日本国語大辞典 「羞恥」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ちシウ‥【羞恥】

  1. 〘 名詞 〙 はずかしく思うこと。はずべきこと。はじ。恥辱
    1. [初出の実例]「羞耻は是れ法明門、外悪滅するが故に」(出典:正法眼蔵(1231‐53)別輯)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝注‐昭公二二年〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「羞恥」の意味・わかりやすい解説

羞恥
しゅうち
shame

自己の肉体的あるいは精神的欠陥他人の注意の対象になっていると気づくときに出現する根源的感情。これは自己の尊厳を破壊するものとして現れるが,また自分が自己の理想に対する卑下として自己に向けられることもある。「羞恥はさまざまな工夫に富む」といったニーチェは羞恥のうちに道徳および価値の問題の核心をみている。ヤスパースは羞恥をこえることが真に実存的な哲学の始りであるというが,これは古来の「恥を知るは道を知る初め」という言葉に対応する。文化人類学者 R.ベネディクトは文化を罪の文化と恥の文化に分け,他人のおもわくと自己の体面を行動基準とする日本人の文化を「恥の文化」と呼んだ。

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