デジタル大辞泉
「ラファエル」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ラファエル
Raphael
ユダヤ教,キリスト教の大天使。〈神の治療〉の意。旧約聖書外典《トビト書》にその名が記される。父トビトの眼病治療の金を求めて旅に出るトビアを助け,その旅を成就させたうえ,妻も得させた。キリスト教世界では大天使ミカエル,ガブリエルと並び称され,とくに旅人の守護者として信仰を集めた。キリスト教美術では,トビアの旅行を描いた作品の中に最も多く登場する。フィリッピーノ・リッピの《トビアとラファエル》では,ラファエルは青年の姿でマントをまとう。眼病を治すための魚の内臓をいれた小箱を右手に持ち,左手でトビアの手をひいて歩く。つえなどを手にした旅装の単独像もある。祝日は10月24日。
執筆者:浅野 和生
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ラファエル
らふぁえる
repā'ēl ヘブライ語
Raphael 英語
Raphael ドイツ語
『旧約聖書』外典の「トビト書」に登場する天使。意味は「神はいやされた」で、役割は人間の霊魂を見守ると規定され(「エノク書」20章3)、盲目の義人トビトの子トビヤが旅をする途上で、天使はアザリヤの名で登場し、トビヤに知恵を与えて助け、金と嫁を入手させ、ニネベに戻って、彼の父親の目をいやし、正体を明かすと、教えを与えて天に昇る。聖ラファエルの紋章は青色の地に銀の杖(つえ)と旅用の金の肩かけ鞄(かばん)で、救い主の祭司性の表象を示している。
[川又志朗]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内のラファエルの言及
【ラファエロ】より
…イタリア・ルネサンス期の画家,建築家。英語ではラファエルRaphael。ウルビノに生まれ,ローマで没。…
【ラファエロ】より
…イタリア・ルネサンス期の画家,建築家。英語ではラファエルRaphael。ウルビノに生まれ,ローマで没。…
【トビア】より
…旧約聖書外典《[トビト書]》中の人物。ニネベの人で,父トビトの貸金を取りたてる目的でラゲスにおもむくが,彼に同行したアザリヤは実は天使[ラファエル]であった。トビアはティグリス川で魚の胆汁を得,それをたずさえて旅を続ける。…
※「ラファエル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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