サンリオ(読み)さんりお

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンリオ」の意味・わかりやすい解説

サンリオ(株)
さんりお

キャラクター商品を柱に急成長した企業。1960年(昭和35)辻信太郎(1927― )が東京に山梨シルクセンターを設立したのが始まり。当初は山梨の特産品を販売したが、しだいにオリジナルデザインのキャラクター商品を販売して、子供の間で一大ブームを巻き起こした。1967年にブランド名をサンリオとし、1973年には社名も山梨シルクセンターからサンリオに改称、さまざまな分野進出した。1966年に着手した出版部門では、1973年に『詩とメルヘン』を創刊、その後も『いちごえほん』などを刊行した。1969年には、サンリオグリーティング株式会社を設立して、グリーティングカード部門に進出、また1975年の『ちいさなジャンボ』を第一作として映画部門にも進出し、『キタキツネ物語』(1978)が大ヒットした。1980年代に海外販路の拡大も本格化、看板キャラクター「ハローキティ」は世界中に広まっていった。1990年(平成2)には東京・多摩市に日本初の全天候型屋内テーマパークサンリオピューロランド」を開設、テーマパーク事業に進出した。資本金150億円(2008)、売上高730億円(2008)。

[中村青志]

『西沢正史著『サンリオ物語――こうして一つの企業は生まれた』(1990・サンリオ)』

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百科事典マイペディア 「サンリオ」の意味・わかりやすい解説

サンリオ[株]【サンリオ】

キャラクター玩具業界の大手企業。1960年設立。モノにソフト(キャラクター)を付加する〈付加価値商法〉で急成長を遂げた代表格。出版・映画事業も手がける。1973年現社名に変更。1990年には東京都多摩市に〈サンリオピューロランド〉を開園し,テーマパーク事業に進出。1997年,同社のキャラクターである〈ハローキティ〉が,女性の間で再び大ブームになった。最近では子犬の〈シナモロール〉がキティ同様の人気。本社東京。2011年資本金100億円,2011年3月期売上高766億円。売上構成(%)は,ソーシャル・コミュニケーション・ギフト90,テーマパーク7,その他3。海外売上比率38%。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンリオ」の意味・わかりやすい解説

サンリオ
Sanrio Company, Ltd.

キャラクター商品の販売会社。1960年山梨シルクセンターとして設立。1972年サンリオ電機工業を合併。翌 1973年現社名に改称。1974年より海外に進出し,アメリカ合衆国ドイツブラジル台湾大韓民国中国などに子会社をもつ。「ハローキティ」をはじめとするキャラクター商品の分野で独自のシステム経営を確立し,出版,映画・ビデオソフト製作,レストラン事業など幅広く展開するほか,子会社でテーマパーク「サンリオピューロランド」も運営している。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「サンリオ」の解説

サンリオ

正式社名「株式会社サンリオ」。英文社名「Sanrio Company, Ltd.」。卸売業。昭和35年(1960)「株式会社山梨シルクセンター」設立。同48年(1973)現在の社名に変更。本社は東京都品川区大崎。キャラクター商品販売会社。「ハローキティ」などのキャラクター商品の企画・販売を行う。直営店・テーマパークを運営。東京証券取引所第1部上場。証券コード8136。

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