サーベイランス(その他表記)surveillance

翻訳|surveillance

デジタル大辞泉 「サーベイランス」の意味・読み・例文・類語

サーベイランス(surveillance)

監視。見張り。また、監視制度。
感染症・環境汚染・経済などの動向について専門機関調査・監視を行うこと。→経済サーベイランス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「サーベイランス」の意味・読み・例文・類語

サーベイランス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] surveillance 「監視・見張り」の意 ) 継続的な調査を行ない、事態推移を見張ること。調査監視。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サーベイランス」の意味・わかりやすい解説

サーベイランス
surveillance

国際協調観点から,先進諸国の経済政策の運営状況を相互に監視する制度。国際通貨基金 IMF枠組みで行なわれるものと,主要国首脳会議サミット)で導入されたものがある。IMFのサーベイランスは,国際通貨の安定のために加盟国の為替レート,経済政策の監視を行なうもので,IMFが実施するものと,各国が相互に監視し合う多角的サーベイランスがある。先進諸国間のサーベイランスは,1986年の東京サミットでアメリカ合衆国が提案し,1987年のベネチアサミットで七つの指標(成長率,内需インフレ率,失業率,財政収支,金融情勢,為替レート)の採用が決定された。1988年の先進7ヵ国財務大臣・中央銀行総裁会議 G7でさらに商品価格指数が加えられた。同 1988年の OECD閣僚理事会では,各国の構造調整政策についてもサーベイランスを行なうことが合意され,金融市場,公的部門などの分野について実行されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

知恵蔵 「サーベイランス」の解説

サーベイランス

一般には対象様子を監視することをいうが、国際金融の分野では、特にIMFがその規約第4条を根拠に加盟国の通貨政策、金融財政政策等について年1回モニターを行いその結果理事会に報告することを指す。アジア通貨危機以降、金融システムについても行われている。サーベイランスは直接IMFによる融資との結びつきはないものの、加盟国は通常これに全面的に協力する。なお、近年、欧州や東アジア等の地域のサーベイランスや、さらには、グローバルな多国間サーベイランスの必要性が認識されている。

(絹川直良 国際通貨研究所経済調査部長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android