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シドニー炭田 シドニーたんでんSydney

翻訳|Sydney

世界大百科事典 第2版の解説

シドニーたんでん【シドニー炭田 Sydney】

オーストラリア,ニュー・サウス・ウェールズ州のニューカスル港に近い最も重要な炭田で,古くから採炭が行われた。ニューカスル炭田とも呼ばれた。本地区は,北はニューカスルから南はホークスベリ川までの面積約1000km2に及ぶ。ゆるい盆状の向斜構造を形成し,南北方向の向斜軸がゆるく南へ沈降している。夾炭層は二畳紀に介在し15~16枚の炭層があるが,一般に下位の炭層が原料炭,上位の炭層が一般炭である。炭厚は一般に1~6mであるが10mをこすものもある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シドニー炭田
しどにーたんでん
Sydney BasinSydney Coal Fields

オーストラリア、シドニーを中心とする南北約500キロメートル、東西最長約200キロメートルにも及ぶ向斜構造をなす大炭田で、かつてはオーストラリア産石炭の主要生産地であった。採掘・出荷が容易な露頭石炭が豊富で、早くから開発が進められた。この炭田内の石炭資源は、ペルム紀(二畳紀)初期または石炭紀末期から三畳紀に由来する。第四紀の沖積層が古い堆積(たいせき)層の上に存在する場所もある。例外はあるが、基本的にシドニー炭田の変形は少なく、炭層の傾斜もあまりなく、全体としてほぼ水平である。南から北へ南部鉱区、ニューカッスルNewcastle鉱区、ハンターHunter鉱区、西部鉱区、ガネダGunnedah鉱区に区分される。確認埋蔵量は約320億トンとの見積りがある。高揮発分の強粘結性瀝青(れきせい)炭を産し、灰分含有率はさまざまであるが硫黄(いおう)含有率は低い。主要な石炭の積出港であるニューカッスルやポート・ケンブラには鉄道で連結されている。[樋口澄志]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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