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シュブルール Michel Eugène Chevreul

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世界大百科事典 第2版の解説

シュブルール【Michel Eugène Chevreul】

1786‐1889
フランスの化学者。アンジェに生まれ,パリの自然史博物館のL.N.ボークランの研究室に入り(1803),リセ・シャルルマーニュの教授(1813),ゴブラン綴織工場の染色監督官(1824),ボークランの占めていた自然史博物館の化学教授(1830),同館長官(1864‐79)。アカデミー・デ・シアンス会員。著書《動物性脂肪体の化学的研究》(1823)は,彼の10年以上にわたる脂肪の研究を要約した最も重要なものであり,脂肪が酸性物質とグリセリンの化合物であることを明記している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュブルール
しゅぶるーる
Michel Eugne Chevreul
(1786―1889)

フランスの有機化学者。パリの自然史博物館で化学を学び、化学教授となった。1826年よりパリ科学アカデミー会員。初めは脂肪に関する研究を行い、脂肪はアルカリでのけん化によって脂肪酸とグリセリン(グリセロール)に分かれることをみいだし、ステアリン酸その他いくつもの脂肪酸を分離した。1824年にゴブランの染色工場の主監となったことから染色の研究も始め、ついで色彩そのものに興味をもち、『色彩の同時対照および組合せの法則について』(1839)を執筆した。彼によれば、色彩の効果は、使われる顔料そのものよりもむしろ隣接するものの色合い、つまりコントラストによるほうが大きい。この研究は科学的というより経験的なもので、後の新印象派(点描派)のG・スーラに影響を与えた。シュブルールの関心は広く、科学方法論心霊現象に関する本も著した。科学者の間では珍しい彼の記録的長寿は有名である。[吉田 晃]

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世界大百科事典内のシュブルールの言及

【ゴブラン織】より

… 18世紀には,C.A.コアペル,ブーシェらが下絵を提供したが,フランス革命以後ゴブラン製作所は衰退する。その後,19世紀後半に,ゴブラン製作所の染色監督官の任(1824‐89)にあった化学者シュブルールらによって再び活気が取り戻された(シュブルールが在官中に公刊した色彩理論は,印象主義,とくにディビジョニスムの形成に大きく寄与する)。20世紀になってジャノーG.Janneauの指導下(1935‐45)に,絵画の模倣ではなく,織物としての独自の価値をもつ作品を制作するための努力が行われた。…

【新印象主義】より

…光を色彩に還元しようとした印象派の画家たちは,明るい細かな筆触を並置させることでいままでにない生気に富んだ画面を生みだしたが,その反面で事物の形態は不明確に,構図はしまりのないものになった。スーラはその主要な原因を印象派における色彩並置がいまだ経験的,本能的な段階にとどまっている点に求め,1880年ごろから,ドラクロアの色彩観,シュブルール(1839),ヘルムホルツ(1878),ルッド(1881)の色彩理論を採用しながら,印象主義そのものを科学的に体系化しようとした。その基本となったのが,〈視覚混合le mélange optique〉であり〈色彩の同時的対比(コントラスト)〉である。…

【スーラ】より

…1878年エコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学。アングルの弟子レーマンHenri Lehmannに学ぶかたわら,アングル,ドラクロア,ベロネーゼ,ピュビス・ド・シャバンヌを研究するとともに,印象主義にも興味をもち,シュブルール,ルッドなどの色彩理論に感化されて,科学的な秩序に基づいた画面構築を志向する。これは結果として,いまだ直観的で恣意的だった印象主義を体系化することになった。…

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