ショウジョウコウカンチョウ(その他表記)Cardinalis cardinalis; northern cardinal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ショウジョウコウカンチョウ
Cardinalis cardinalis; northern cardinal

スズメ目ショウジョウコウカンチョウ科。全長 20~23.5cm。雄は全身赤色で,眼先から喉にかけての基部のまわりが黒い。頭上にはやはり赤色の目立つ冠羽(→羽冠)がある。雌は全身赤灰褐色で,冠羽のみ赤色。嘴は雌雄とも赤い。英名はカトリック枢機卿カーディナル)が真紅の衣をまとうことに由来する。カナダ東南部からアメリカ合衆国を経てメキシコグアテマラ北部にかけて分布し,アメリカではさまざまなスポーツチームのマスコットのほか,7州の州鳥になっている。開けた林や低木林,樹木がまばらに生える湿地などにすみ,庭園などでもよく見られる。昆虫果実も食べるが,おもに種子食で,雄が雌に求愛するときには種子を与える。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ショウジョウコウカンチョウ
しょうじょうこうかんちょう / 猩々紅冠鳥
cardinal
[学] Cardinalis cardinalis

鳥綱スズメ目ホオジロ科の鳥。同科ショウジョウコウカンチョウ属3種中の1種。全長約20センチメートル。北アメリカ東部の原産で、ハワイにも導入されて定着した。

[坂根 干]

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