シーボルトノキ(読み)しーぼるとのき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シーボルトノキ」の意味・わかりやすい解説

シーボルトノキ
しーぼるとのき
[学] Rhamnus utilis Decne.

クロウメモドキ科(APG分類:クロウメモドキ科)の落葉小高木。高さ2~4メートル、短枝は刺(とげ)になる。葉は対生または互生し、倒卵状長楕円(ちょうだえん)形で長さ5~15センチメートル、先はとがり、基部は狭まり、縁(へり)に不明瞭(ふめいりょう)な鋸歯(きょし)がある。5月ころ、葉腋(ようえき)に緑黄色の小花を数個束生する。花弁は小さく4枚、萼(がく)は杯形で4裂し、雄しべは4本。果実黒色の核果、ほぼ球形で径約4ミリメートル。中国中南部に分布し、長崎市鳴滝(なるたき)のシーボルト宅跡に植えられていたので、この名がついた。枝葉、果実から緑色染料をとる。

小林義雄 2019年12月13日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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