ジェノヴァ(英語表記)Genova

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ジェノヴァ」の解説

ジェノヴァ
Genova[イタリア],Genoa[英]

イタリア北部の港湾都市。前6世紀に建設され,早くから海港都市として栄える。ローマ帝国崩壊後,東ゴートビザンツ帝国カロリング朝服属。10世紀半ばに自治都市となり,東地中海や黒海沿岸などで商業活動を展開した。十字軍に積極的に関与する一方で,ヴェネツィアと東地中海の商業覇権を競った。十字軍終了後は商業活動の比重を西地中海,大西洋岸に移す。1797年まで独立した共和国を維持するがナポレオンに征服され,ウィーン会議後はサルデーニャ王国に併合された。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ジェノヴァ」の解説

ジェノヴァ
Genova

イタリアの北西部,ジェノヴァ湾に臨む港湾都市,リグリア州の州都。英語ではジェノアGenoa
11世紀初めにコムーネ(自治都市)が形成され,事実上の共和国となった。十字軍時代にヴェネツィア・ピサなどと競争しつつ東方貿易繁栄ラテン帝国の崩壊とビザンツ帝国の再建に貢献した。1381年ヴェネツィア海軍に大敗後衰退し,新大陸貿易に乗り出したが不振であった。ウィーン会議後はサルデーニャ王国に併合された。

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