ジェラード(Alexander Gerard)(読み)じぇらーど(英語表記)Gerard, Alexander

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ジェラード(Alexander Gerard)
じぇらーど
Alexander Gerard
(1728―1795)

スコットランド神学者哲学者。経済学者のアダムスミス、哲学者のヒュームやトマス・リードらと交友後年への影響はその美学にあり、主著は『趣味論』Essay on Taste(1759)および『天才論』Essay on Genius(1774)。趣味の向上はとくに想像力の改善によるとし、芸術創造の主体としての天才とは、観念連合の能力である想像力において常人より優れている者である、と説いた。

[浜下昌宏 2015年7月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ジェラード
Gerard, Alexander

[生]1728.2.22. アバディーン
[没]1795.2.22.
イギリス (スコットランド) の哲学者,美学者。アバディーン大学道徳哲学教授。スコットランドの「常識哲学」の立場に立つ。特に美学の分野での研究 (趣味論,天才論) で知られる。主著"Essay on Taste" (1756) ,"Essay on Genius" (74) 。

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