ジグムント(3世)(読み)じぐむんと(英語表記)Zygmunt Ⅲ

日本大百科全書(ニッポニカ)「ジグムント(3世)」の解説

ジグムント(3世)
じぐむんと
Zygmunt Ⅲ
(1566―1632)

ポーランド王(在位1587~1632)。スウェーデン王(在位1592~99)。通称バーザWaza。スウェーデン王ヨハン3世Johan Ⅲ(在位1568~92)の子。ハプスブルク家のマクシミリアン大公と争って王位を得たが、スウェーデン王位を獲得するために親ハプスブルク的政策をとり、また王権の強化を企てたため、シュラフタ(貴族)層の不信を招いた。彼の統治に対する不満はゼブジドフスキの反乱をもたらした。ロシアの動乱時代にはモスクワ公国に干渉し、一時はモスクワを占領するに至り、ツァーリの位の獲得には失敗したが、1618年のデウリノ休戦によって、スモレンスクとチェルニゴフをポーランド領に復帰させた。さらに、ポーランドをトルコやスウェーデンとの戦争に引き込み、ポーランドの国力を弱めた。また、熱心なカトリック教徒であったため、合同教会(ギリシア正教の典礼を保持したうえで、ローマ教皇の主権を認めたもの)を設立し、反宗教改革を活発にさせた。

[安部一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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