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ジベンゼンクロム dibenzenechromium

世界大百科事典 第2版の解説

ジベンゼンクロム【dibenzenechromium】

化学式[Cr(C6H6)2]。酸化数0のクロム原子に二つのベンゼン分子が平行にπ電子で配位したπ錯体で,サンドイッチ化合物の典型である(図)。1955年ドイツのフィッシャーE.O.Fischerらが初めてつくり,フェロセンと同じタイプの特異な構造が注目され,新しい分野の構造化学出発のきっかけになった化合物の一つである。無水塩化クロム(III),アルミニウム粉,無水塩化アルミニウムおよびベンゼンの混合物を減圧下で加圧反応させ,さらに反応生成物を空気を遮断したまま冷却し,メチルアルコールと水で加水分解して,ベンゼンと亜ジチオン酸ナトリウムで還元して得られる反磁性黒褐色立方晶。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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