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ジル・ブラース物語 ジルブラースものがたりHistoire de Gil Blas de Santillane

世界大百科事典 第2版の解説

ジルブラースものがたり【ジル・ブラース物語 Histoire de Gil Blas de Santillane】

フランスの小説家ルサージュの傑作。1715,24,35年刊。当時流行のスペイン悪漢小説の体裁をとって書かれた長編物語。スペインのサンティリアーナ出身の若者ジル・ブラースが,生来の何ものにもめげぬ旺盛な生活力と楽天主義とをもって一旗挙げるために世の中を遍歴し,さんざんな目にも出会うが,そのつど経験をいかして賢くなり,また,根は優しい性格から人にも好かれ,ついには立身出世するという筋立てである。描写において,17世紀のスペインとは表向き,実は作者の生きた18世紀中葉のフランス社会をみごとに活写し,かつその欠陥を風刺している。

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世界大百科事典内のジル・ブラース物語の言及

【スモレット】より

…ジャマイカに滞在後イギリスに帰り,外科医としてロンドンで開業するが,医業より文筆に興味を覚え風刺詩などを書く。48年フランスの作家ル・サージュの《ジル・ブラース物語》を模して《ロデリック・ランダム》を出版し名声を上げる。以後《ペリグリン・ピックル》(1751),《ファゾム伯爵ファーディナンド》(1753)を出版。…

※「ジル・ブラース物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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