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スイッチOTC すいっちOTC/すいっちおーてぃーしーswitch over the counter

知恵蔵の解説

スイッチOTC

スイッチOTCとは、元来医療用医薬品として使われていた成分の有効性安全性などに問題がないと判断され、薬局で店頭販売できる一般用医薬品に転換(スイッチ)されたもの。例えば1983年には解熱鎮痛剤やみずむし薬など、97年には胃痛や胸やけ、胃もたれなどに効能を持つH2ブロッカー(ヒスタミンH^2受容体拮抗剤)のシメチジンやフェモチジン、塩酸ラニチジンが承認された。近年では塩酸テルビナフィンが販売されている。厚生労働省による承認の条件は、「安全性が高く、効果に実績があって使い方が分かりやすいこと」である。一方、ダイレクトOTCとは、医療用医薬品としては使用経験のない新成分を含む一般用医薬品。例えば、壮年の発毛・育毛などに効果があるとするミノキシジル(商品名「リアップ」)が、99年から発売されている。

(澤田康文 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

百科事典マイペディアの解説

スイッチOTC【スイッチオーティーシー】

医療機関専用の薬を,一般の人でも買える大衆薬として転用したもの。薬局のカウンター越し(OTC=over the counter)に買えるように,転用switchされたという意味。スイッチOTCは1980年ごろから発売が始まったが,1990年代に入って急激にその数が増え,風邪薬や水虫薬などを中心に,年間約20品目と,それまでの約2倍のペースで発売されるようになった。 こうした市場の活性化の背景には,消費者が〈より効く薬〉を求めるようになったこと,年間7000億円前後で横ばいになっているOTC(大衆薬)市場を活性化させようという製薬会社の意図と期待,医療費抑制政策が進められる中で健康保険が負担する病院の医薬品よりも薬局などの店頭で買い求められ,全額患者負担となる大衆薬の活用を促進しようという厚生省の思惑などが複雑に絡んでいる。 スイッチOTCはOTCに比べて効き目が強い。その分,用法・用量の管理には十分な注意が必要であり,使用上の注意をよく理解して,自分の症状にあった薬を選ばなければ,危険を伴うことにもなる。 1997年9月にスイッチOTCとして発売された〈H2ブロッカー〉は,転用薬の切り札ともいわれ,製薬会社の大きな期待を集めた。しかし,副作用なども考慮しなければならず,投与の難しい薬を大衆薬にすることに対する慎重論もあり,転用に当たっては,厚生省よりさまざまな条件が付けられた。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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