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医療用医薬品 いりょうよういやくひん Over the Counterdrug

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知恵蔵2015の解説

医療用医薬品

医療用医薬品は、主に病院などの医療機関の医師の診断と処方に基づき使用される医薬品である。効き目が強く、ときに重大な副作用を起こす危険性があるため、医師が患者の症状や体質などに応じて使用を指示する必要がある。対象となる疾患も多岐にわたる。
一方、一般用医薬品は、医師による処方箋(せん)がなくても薬局・薬店で購入できる医薬品である。一般薬、大衆薬、市販薬などとも言われている。薬局・薬店のカウンター越しに手渡されることもあるため、Over the Counterdrugを略してOTC薬呼ばれることもある。医療用医薬品に比べて効き目は穏やかで、副作用の心配も比較的少ない。患者やその家族が病気の初期の段階や、軽い頭痛や下痢、けがなどの場合に、自覚症状に基づいて自らの判断で購入して使用する。ただし、対象となる疾患は、医療用医薬品に比べて限られている。
最近では医療費節減の面からも、病気の初期の段階や軽い症状の場合は一般用医薬品によって患者が自ら治療する「セルフメディケーション」という考え方が広がりつつある。
なお、2009年6月1日からは改正薬事法が施行され、一般用医薬品は、副作用等の危険性(リスク)の程度に応じて、特にリスクの高い第1類医薬品、比較的リスクの高い第2類医薬品、リスクが比較的低い第3類医薬品に分類されて販売されることになった。第1類医薬品には、発毛剤のミノキシジル(商品名:リアップ)、H2ブロッカー胃腸薬のファモチジン(商品名:ガスター10)などが分類されている。これらの第1類医薬品の情報提供薬剤師が行わなければならない。ただし、第2類、第3類医薬品の情報提供は薬剤師以外の専門家として新たに登場した「登録販売者」が対応してもよいこととなった。これにより、一般用医薬品の約9割を占める第2類、第3類医薬品は、登録販売者がいればコンビニエンスストアスーパーでも販売が可能になる。

(小林千佳子 フリーライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

いりょうよう‐いやくひん〔イレウヨウ‐〕【医療用医薬品】

医薬品のうち、医師の処方に従って、病院の薬局や院外の調剤薬局が患者に提供する薬。効果は高いが副作用の恐れもあり、処方なしに販売できない。処方薬。⇔一般用医薬品

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

医療用医薬品
いりょうよういやくひん

一般用医薬品に比べて人体に対する作用が強く、「医師もしくは歯科医師によって使用され、またはこれらの者の処方箋(しょほうせん)もしくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品」をいう。[編集部]

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世界大百科事典内の医療用医薬品の言及

【医薬品】より


【医薬品の流通】
 現在日本の医薬品の流通は図2に示した経路に従って製薬企業から消費へ伝達されている。製薬企業で生産される医薬品のうち約80%に相当するのは医家向け医療用医薬品prescription drugsで,特約店や卸を経て,あるいは製薬企業から直接病院診療に直結する経路で供給される。病院・診療所より処方箋が発行され,それに従って薬局(調剤薬局)から医療用医薬品が消費者(患者)に渡される,いわゆる医薬分業形態の流通にのる部分は10%以下である。…

【医薬品工業】より

…最近は生物学的製剤(血液製剤,ワクチン等)や腫瘍用薬(抗癌剤等)の伸び率が高い。医薬品はまた医療用医薬品と一般用医薬品(いわゆる大衆薬)とに大別でき,前者は医師の指示のもとで使用され,後者は一般小売店で消費者が自由に購入できる。第2次大戦直後は大衆薬のウェイトが過半を占めていたが,(1)1961年から国民皆保険制度が発足し,しかも医療費のうち患者の負担がしだいに軽減され,医師にかかりやすくなったこと,(2)後述する薬価差益の問題から医療機関が薬の過剰投与をしがちであったこと,(3)1956年のペニシリン・ショック事件,61年のサリドマイド事件,65年の風邪薬アンプル剤事件,70年のキノホルム事件など薬禍問題が相次ぎ,大衆薬に対する不信が生じたこと,などの理由から,相対的に医療用医薬品のウェイトが高まった。…

※「医療用医薬品」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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