出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
両足を一枚の板に乗せて固定し、雪面を滑り降りる道具、またはその道具を用いて行うスポーツ。進行方向に対し、横に滑ることから、サイドウェイスタンススポーツ(横乗りスポーツ)の一種といわれ、サーフィンやスケートボードなどがその仲間としてあげられる。
競技に用いるスノーボードの歴史には、発明した人物も含めて明確な記録はない。原形となるボードは、1960年ごろ、狩猟や山登りの際、深雪を滑り降りる道具として利用されていたとされる。1970年代前半には、ボードのノーズ(先端)に穴を開け、ロープを付けて梶(かじ)のかわりとしたスナーファー(商品名)が売り出され、1970年代後半にはバインディング(金具)、スノーボードブーツが開発されるとともにボード自体は、スチールエッジや高分子プラスチックソール(スキー板同様)の構造となり急速に改良が進んだ。
日本国内では当初、サーフショップやスケートボードショップなどを中心に販売され、サーファーやスケーターに大きな影響を与えたと考えられる。
おもな競技には、タイムを競うアルパインレースと、2人以上の選手が1組となり着順を競うモトクロスに似たスノーボードクロス競技、半円筒状のコースで技の難易度を競うハーフパイプがある。また、新たな種目として雪上につくったセクション(ジャンプ台などの構造物)を複数通過し、技の難易度を競うスロープスタイル競技がある。
1982年(昭和57)日本スノーボード協会JAPAN SNOWBOARDING ASSOCIATION(JSBA)設立、1983年秋田県協和スキー場(大仙市)において、第1回JSBA全日本スノーボード選手権大会が開催された。また、1998年からは、冬季オリンピック種目になるなど、競技性からも注目されている。ウィンタースポーツの一つとして、世界的に普及している。
[山田 繁]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
(折山淑美 スポーツライター / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新