翻訳|motocross
オートバイによるスポーツ競技の一つ。陸上競技で道なき荒野を走破するクロスカントリーを、オートバイに置き換えたもので、語源はモーターサイクルによるクロスカントリーの意味である。自然の中から起伏に富んだ地形を選び、無舗装のサーキット(周回路)をつくって走らせる。無舗装コースのため、高速コーナーではパワーをかけて後輪をスライドさせる走法が用いられるし、大きなギャップでは、空中を数メートル飛ぶこともある。晴れればほこりに悩まされ、雨が降ればコースは泥沼と化し、いずれにしてもきわめて高度なライディング・テクニックが要求される。
各国に無数の競技会があり、そのなかで好成績を収めた者は、国際的な檜(ひのき)舞台へと進出していく。それはスイスに本拠を置くFIM(Fédération Internationale Motocycliste、国際モーターサイクリスト連盟)が直接管轄するモトクロス世界選手権である。毎年世界各地で排気量クラスごとに12回ほどのグランプリが開かれ、1位20点以下15位1点までの得点制度で、その年のライダーとマシーンのチャンピオンが決定される。ライダーのチャンピオンには外国選手が多いが、マシーンの上位はほとんど日本車が占めている。なお、最近では屋根付き野球場や巨大な体育館などの屋内に人工的なコースを設けて行うスタジアムクロスも盛んだが、これはスポーツに加えて興行的な要素も加わる。またモトクロスを四輪車に移したようなものにラリークロスがあり、ヨーロッパではかなり盛んである。
[高島鎮雄]
2003年からモトクロス世界選手権のポイントシステムが変更になり、1位25点、2位22点、3位20点、4位18点、5位16点、6位15点、以下20位まで14~1点となった。
[編集部]
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(折山淑美 スポーツライター / 2007年)
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…1909年からアメリカで組織的に始められて普及。(3)モトクロス motocrossはモーターサイクルによるクロスカントリー・レースの意で,野や山,急坂,ぬかるみなど荒地のコースを周回して所要時間で勝負を競う。19年にイギリスで始められた。…
※「モトクロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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