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セマン族 セマンぞくSemang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セマン族
セマンぞく
Semang

マレー半島,主としてマレーシア山地に居住する狩猟採集民。人口は 4000以下と推定される。形質的にはニグリトに属し,その言語は通例オーストロアジア語族に分類される。居住は一定せず森林地帯を放浪し,男性は元来は弓矢,近年は吹き矢などを武器に狩猟を行ない,女性は採集に従事するが,今日ではほとんどの人が農耕も行なっている。一夫一婦制に基づいた家族がいくつか集まったバンド社会組織の中心である。シャーマニズムもみられ,至上神に対する信仰もある。マレー人と行なう沈黙交易は,特異な経済慣行となっている。(→オラン・アスリ

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世界大百科事典内のセマン族の言及

【アウストロアジア語系諸族】より

アウストロアジア語族に属する言語を話す諸族の総称。中部インドからインドシナ半島にかけて分布し,その経済形態も,マレー半島のセマン族やタイ,ラオスの山地のピー・トン・ルアン族のような採集狩猟民,ニコバル諸島民のようなイモ類・果樹栽培民,ベトナム中部・南部からラオス,カンボジアにかけての山地諸族(モイ,カー,プノンなどで,モンタニャールと総称する),北タイのラワ族や中国雲南のワ族のような焼畑稲作民,インドのムンダ族のような棚田耕作民,ベトナム人,クメール族モン族のような平地水稲耕作民にわたっている。 アウストロアジア語系諸族の分布地域は広いが,連続しておらず,タイ語系やチベット・ビルマ語系の諸族によって分断されている。…

【セマン語】より

…マレーシア北部とタイ南端に散在する少数民族セマン族の言語。セマン族は人種的にはネグリトに属し森林地帯に居住する採集狩猟民である。…

【ネグリト】より

…スペイン語で〈小黒人〉を意味し,東南アジアに点々と分布する少数民族の一般名称で,インド洋のアンダマン諸島に約600人,タイ南部と半島マレーシアの内陸に約2500人(セマンSemang族),フィリピン群島に約1500人(アエタAeta族)居住する。これらのネグリトは形質,文化のうえでよく似ているが,その相互関係ははっきりせず,一説には東南アジア古代人の生残りといわれている。言語のうえではマレーシアのネグリトはモン・クメール語族に属するが,他地域のネグリトの言語との類縁関係はない。…

※「セマン族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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