セラック(読み)せらっく(その他表記)shellac

翻訳|shellac

デジタル大辞泉 「セラック」の意味・読み・例文・類語

セラック(shellac)

シェラック

セラック(〈フランス〉sérac)

氷河が割れてできる塔状の氷塊氷塔

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精選版 日本国語大辞典 「セラック」の意味・読み・例文・類語

セラック

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] sérac ) 氷河が割れてできる、塔状の氷塊。氷塔。

セラック

  1. 〘 名詞 〙シェラック

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「セラック」の意味・わかりやすい解説

セラック(天然樹脂)
せらっく
shellac

動物性天然樹脂で、インドタイに生息するラック虫Kerria laccaの分泌物である。成分はアリュリチン酸、ラッコリラクトンやセラック酸であり、軟化点95℃でアルコール可溶。アルコールに溶かしたものをセラックワニスといい、塗料、電気絶縁用などに使われる。

垣内 弘]


セラック(氷塔)
せらっく
serac

氷河のクレバス割れ目)によって囲まれた塔状の氷塊。氷塔ともいう。谷氷河アイスフォールなどの勾配(こうばい)の急な所を通過するあたりでは、氷河の氷が引き伸ばされるために割れてたくさんのクレバスができ、氷河が多くの氷塊に分断されるためセラックができる。

[小野有五]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セラック」の意味・わかりやすい解説

セラック
shellac

天然樹脂の一つ。ラック虫がアカシヤ属の木に寄生して分泌した樹脂質を精製した橙黄色固形物。インド,タイ,ミャンマーが主産地。アルコールワニスの主原料。アルコールワニスは一般に速乾性であるが耐水,耐湿性に難点があり,白化しやすいため,近年あまり使用されていない。ほかに研磨剤,電気絶縁材などに使用される。

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改訂新版 世界大百科事典 「セラック」の意味・わかりやすい解説

セラック

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化学辞典 第2版 「セラック」の解説

セラック
セラック
shellac

ラック貝殻虫Coccus laccaが分泌する樹脂状の物質.電気絶縁材料,ワニス製造原料として用いる.

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百科事典マイペディア 「セラック」の意味・わかりやすい解説

セラック

シェラック

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世界大百科事典(旧版)内のセラックの言及

【シェラック】より

…動物性天然樹脂。セラックともいう。寄生昆虫の分泌物で,ラックカイガラムシLaccifer laccaがインドボダイジュFicus religiosa L.などの枝に寄生し,自分を保護するために樹脂状物を身のまわりに分泌する。…

※「セラック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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