コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ソーシャルグラフ そーしゃるぐらふ

3件 の用語解説(ソーシャルグラフの意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

ソーシャルグラフ

ウェブ上における人間の相関関係。または、その結びつきの情報をいう。ソーシャルグラフの「グラフ」はグラフ理論におけるグラフ、すなわち「点と点の結合関係」のことであり、統計・関数の棒グラフ折れ線グラフなど、視覚的に描かれた図とは区別される。ソーシャル・ネットワークサービス(SNS)のmixi(ミクシィ)でいえば、マイミクコミュニティの参加者同士の関係や、その性別・職業・趣味等の情報の総体。動画共有サイトYouTube写真共有サイトFlickr(フリッカー)にも、ソーシャルグラフが構築されている。
2007年に米国人プログラマーBrad Fitzpatrick氏が、“Thoughts on the Social Graph”という論考の中で、ソーシャルメディアの相互運用を促進させるための概念として提唱し、一躍注目を浴びることになった。IT先進国の米国では、04年頃からSNSのMySpace(マイスペース)やFacebook(フェイスブック)、参加型ニュースサイトDigg(ディッグ)、「つぶやき」投稿のTwitter(ツイッター)など、人間関係を軸としたソーシャルメディア・サービスが次々と誕生。同様のサービスは世界中で人気を集めている。ソーシャルグラフは、構成要素のノード(点=個人・組織)と関係性のエッジ(辺=つながり)で説明される。Fitzpatrick氏は、これまでに形成されたノードとエッジを、特定のソーシャルメディア・サービスに囲い込ませるのではなく、「公開情報」(パブリックなノードとエッジ)に限り、社会的な共有資産として解放し、広く活用できるようにするべきと主張している。

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ソーシャル‐グラフ(social graph)

複数の人間の相関関係や人間同士の結び付きを意味する概念。元は社会科学分野でのグラフ理論の用語。SNSにおける人間関係のネットワークを可視化したものや、それらの情報をデータ化したものを指す。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ソーシャルグラフ
そーしゃるぐらふ
social graph

互いに影響を与えあう複数の人間の結びつきや、かかわり合いを示した概念。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をはじめとするソーシャルメディアにおけるウェブ上での人間の相関関係を、点と線分で可視化したものやその集積データを意味することが多い。通常、ウェブ上のつながりのうち人間同士が現実社会でも直接関係しているつながりはリアルソーシャルグラフ、ウェブ上だけの結びつきはバーチャルソーシャルグラフとよばれる。
 SNSの場合、ある人の性別や居住地、仕事、趣味、メールアドレスなどといった個人の属性と、ネット上での購買やウェブの閲覧などの行動履歴情報が、関係図を形づくるもとになる。この関係性をベースに、現実社会でも直接結びつきのある家族や友人、さらにウェブ上だけのバーチャルな関係性が表される。現在はフェイスブックFacebookやツイッターTwitterなどをはじめ、写真投稿サイトやネット通販などの多くのインターネットサービスで、なんらかのソーシャルグラフの仕組みが提供され、さまざまなサービスの基盤として利用されている。とくに結びつきのある知人同士や同じ趣味をもつ人、行動履歴から似た嗜好(しこう)をもつ人の情報を分析し、好みの物品やサービスを絞り込み、広告として情報提供するなど、新たなマーケティング手法としてビジネス分野で注目を集めている。
 ソーシャルグラフは、そもそも数学分野のグラフ理論から派生したもので、2007年にアメリカのプログラマーであるフィッツパトリックBrad Fitzpatrick(1980― )が、ソーシャルメディアの相互運用を進めるための概念として提唱した。以降、ウェブサイトに設けられたフェイスブックの「いいね!」ボタン(Like Button)を押すと、つながりのある登録ユーザー間で情報を即時に共有できるサービスとして世界的に利用されるようになった。ただしユーザーの登録情報には非公開のものもあるため、原則として公開されているパブリックなデータのみを対象としている。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ソーシャルグラフの関連キーワード散布図相関関係色価webログ重相関係数正相関ランキン‐ユゴニオの関係式コリレーション分析ウェブカメラ/ウェブカム《自然界における人間の位置》

今日のキーワード

朝鮮大学校

東京都小平市にある在日朝鮮人子弟のための学校。1956年設立,1968年各種学校として認可。朝鮮総連系の東京朝鮮学園が経営。大学教育に準ずる民族教育を目的とし,4年制の文学,歴史地理,政治経済,経営,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ソーシャルグラフの関連情報