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ターバン turban

翻訳|turban

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ターバン
turban

本来イスラム教徒男性のかぶりものであるが,中央アジア,パキスタン,インド,北アフリカに広まった。幅約 25cm,長さ5~10mのモスリン亜麻布,木綿,絹などの薄地を,ひだづけしながら頭のまわりに巻きつける。その方法,形,色,柄,装飾などは時代,民族,階級などによって一定しないが,ひだづけした柔らかいふくらみをもつチューリップ状のものという点では共通している。ターバンの類型はすでに前 2000~1000年のバビロニアアッシリアにみられ,古代ペルシアを経てほぼ 14世紀のトルコを中心に確立した。本来男性専用であったが,18世紀末以後は婦人帽にも採用され,布地を柔らかくひだづけしながら巻きつける方式の帽子の総称となった。語源はトルコ語の tülbend。

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デジタル大辞泉の解説

ターバン(turban)

頭に巻くスカーフ状の長い布。本来はイスラム教徒の男子のかぶり物で、帽子の上または直接頭に巻いたもの。色や巻き方で、身分・宗派・部族を表す。
1を巻いた形の婦人帽。

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百科事典マイペディアの解説

ターバン

イスラム教徒および近東諸国,インドの男性が頭に巻くかぶり物。イスラムでは普通はターキーヤという頭にぴったりした丸帽の上から毛,麻,綿,絹などの長い布を巻く。その色や巻き方は身分,階級,宗派部族などにより異なる。
→関連項目帽子

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世界大百科事典 第2版の解説

ターバン【turban】

亜麻,木綿,絹などの長短いずれかの布をスカーフ状に折りたたんで頭に巻いた頭飾をいう。その形状,素材,サイズ,色などは地域,時代により多種多様である。
[インド]
 古代インドではウシュニーシャuṣṇīṣaと呼ばれるターバンが用いられた。前1000年ころのベーダ文献によれば,それは短い布を簡単に結んだものと,長い布を独特の形に結んだものの2種類あったと思われる。短いものの中には,インドラ神妃の独特の持物とされた,女性用のヘアバンドも含まれる。

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大辞林 第三版の解説

ターバン【turban】

インド人やイスラム教徒の男性が頭に巻く布。
を巻いた形の婦人帽。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ターバン
たーばん
turban

(1)おもに中近東の男子イスラム教徒を中心とした被(かぶ)り物で、細長い布や、地方によっては四角い布を、頭部に直接巻き付けたり、半球状の帽子などの上から巻き付けて形づくる。素材は、絹、木綿、羊毛、麻などの薄手のもので、長さ5~7メートルを用い、色や巻き方によって、社会的地位や職業、民族などの違いが現れる。巻いた布の端は、内側に押し込んだり、一方だけ垂らしておいたりする。この布はターバンスカーフともいう。(2)婦人用帽子で、18~19世紀に現れたターバンに似た形のもの。ナポレオンが第一帝政時代にエジプトへ遠征し、羽飾りや豪華な材質をもたらした影響を受け、柔らかい布製で頭部にぴったりした形の帽子に、ターバンのようなひだづけをしたり、プリーツをとったりして羽や植物を飾った。同じようなターバン状の帽子は、1930年代から40年代にも現れているが、それ以後50年代にも服のデザインにあわせてかぶられた。また70年代になって一時流行したことがある。ターバンハットともいう。(3)中米を中心に現地の女性が、ターバン状にしてかぶる色鮮やかな四角い大きな布。
 ターバン状に布を頭に巻くのは、紀元前のオリエントにすでにみられるが、ペルシアのミトラがターバンの原型であるという説もある。ターバンはトルコ語のtrbendやペルシア語のdulbandから発した語で、古い英語では、torbantといった。[浦上信子]

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