デジタル大辞泉
「ダイナミズム」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ダイナミズム
- 〘 名詞 〙 ( [英語] dynamism )
- ① 内に秘めた力強いエネルギー。活力。力強さ。ディナミスム。
- [初出の実例]「まるで、指揮者などいなくとも仕事は進行してゆきそうな感じさえも受ける。そのめまぐるしいダイナミズム(力動感)」(出典:裸の日本人(1958)〈佐藤忠男〉III )
- ② 哲学で、すべての存在や事物を力に帰し、すべての現象を力の変化とみなす世界観、自然観。この力が、心的なもの、意志力に似たものとするゲーテ、ショーペンハウエルの立場と、力が物質的なものであるとするライプニッツ、ボルフの立場とがある。
- ③ 現代社会における機械や人間の力強い動きを、絵画・彫刻に表現しようとする美術上の主義。未来派や一部のキュービストによって主張され、作品として表現された。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内のダイナミズムの言及
【力】より
…一般に,自己,他者,他物に対して作用を及ぼす可能性の総称。作用者と被作用者とがともに個人もしくは社会であり,その作用が人間的価値をめぐる意志的な性格をもち,しかも制度を伴って発揮される場合は〈権力〉と呼ばれる。その不当性が強調されるとき〈暴力〉ともなる。〈能力〉〈学力〉〈戦力〉あるいは〈魔力〉や〈神通力(じんづうりき)〉なども力の一種であるが,最も抽象的に理論化されているのは,自然学の領域における力の概念であろう。…
【力動説】より
…機械論に対立する考え方。ダイナミズム(ディナミスム)ともいい,力本説とも訳される。事物の原理のうちに,質量と距離の関係としての運動には還元されえぬダイナミックな力の存在を認める哲学説を指す。…
※「ダイナミズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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