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ダイハツオイルマチック

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日本の自動車技術240選の解説

ダイハツオイルマチック

【構成・作用の説明】 オイルポンプは、ブランジャが回転と進退をする形式のものであって、この両運動によって吸入と吐出がなされる。また、アクセルの開閉でブランジャのストロークを変化させ、負荷の増大に連れて吐出量を増やす。 このようなポンプからクランク軸で駆動されており、オイルタンクから吸入されたオイルは、一方の吐出口からインテークマニホールドへ、他方の吐出口からクランク軸中央軸受け部へ供給される。ガソリンとオイルの混合比は、エンジンの回転数、負荷によって、25:1から80:1の範囲にわたって制御されるので、常に適正給油が維持される。さらに、常に新しいオイルが供給されるので、良好な潤滑がなされる。とくに、オイルは混合油のように薄められたり霧状になったりしないで、オイルは油粒の状態でエンジン各部の所定の箇所へ供給される。【効果・進歩性】 オイルは、専用のオイルタンクに貯蔵され、ポンプを経てエンジン各部に供給されるので、混合油を調達する必要がない。アクセル開度の変位は、オイルポンプの制御カムに伝えられて、プランジャのストロークをエンジン負荷に応じて変化させる。したがって、負荷の増大に伴って給油量が増量される。これらによって、オイル消費量や白煙の低減が図られる。保管場所ダイハツ工業株式会社 技術管理部(〒563ー8651 大阪府池田市ダイハツ町1ー1)
製作(製造)年1966
製作者(社)ダイハツ工業株式会社、株式会社 ミクニ
資料の種類設計図・文献
現状保存品なし・公開
会社名ダイハツ工業株式会社
通称名ダイハツオイルマチック装置
実物所在なし
搭載車種ダイハツフェローL37
製作開始年1966年11月
製作終了年1977年6月
設計者ダイハツ工業株式会社
シリンダ配列・数2気筒、直列
サイクル/冷却方式2/強制水冷循環式
燃焼方式半球式
総排気量356cc
内径×行程62×59mm
圧縮比9.0
質量(重量)58kg
最高出力16.9kw[35PS]/5000rpm
最大トルク34.3Nm[3.5kgm]/4000rpm
エピソード・話題性 1958年頃「ミゼット」の対米輸出に備えた現地テストにおいて、混合油入手困難、排気白煙等の面からオイルポンプで分離給油を行ったのがオイルマチック装置開発のきっかけとなった。 当初は、吸気管にオイルを注入していたが、その後、潤滑性をより向上させるために、クランク軸中央軸受け部への強制給油やポンプの吐出制御等を行って、本装置が完成された。 当時の社長小石雄治が本装置を業界に開放し、その後、今日では二輪車において活用されている。
参考文献ダイハツ工業株式会社・サービス部編 ㈱山海堂 昭和42年11月発行、「ダイハツフェローの整備」51~55頁
その他事項協力者:株式会社ミクニ;給油ポンプ形式:プランジャ回転式;給油量制御形式:アクセルペダル連動式カム制御;給油箇所:インテークマニホールド、クランク軸中央軸受け部;ガソリン・オイル混合比:25:1~80:1;オイルタンク容量:3.5リッター;エンジン形式:ZM型;効果:混合油の調達不要、運転状態に適合した適正混合比の設定、潤滑油消費の節減、排気白煙の低減

出典|社団法人自動車技術会
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