家庭医学館 「ダリエー病」の解説
だりえーびょう【ダリエー病 Darier Disease】
10歳すぎの子どもの胸、背中、顔、頭部、鼠径部(そけいぶ)、臀裂部(でんれつぶ)などに細かい丘疹(きゅうしん)(ぶつぶつ)ができるもので、常染色体優性遺伝(じょうせんしょくたいゆうせいいでん)による病気です。
たくさんできると見た目が悪く、夏には悪臭を放つことがあります。また、細菌や単純ヘルペスウイルスの二次感染をよくおこします。
難治性で、慢性に経過します。また、自然治癒(しぜんちゆ)することはありません。
[治療]
エトレチナート製剤という薬の内服が有効ですが、副作用があるので注意します。
細菌の感染がおこりやすく、悪臭の原因になるので、汗をかいたとき、とくに夏期には清潔を心がけます。日光に当たると悪化しますので、日に当たらないようにしましょう。
細菌感染をおこしたときは抗生剤を、単純ヘルペスの感染があるときは抗ウイルス薬を使用します。