チバニアン

共同通信ニュース用語解説 「チバニアン」の解説

チバニアン

約260万~約1万2千年前まで続いた地質年代「更新世」を四つに分けたうち、3番目に古い約77万~約12万年前の時代。これまでは名前が決まっておらず、便宜的に中期更新世と呼ばれていた。更新世の次が、現代に続く完新世年代の名前は代表的な地層がある地名に「イアン」や「アン」を付けるのが原則で、千葉は単純にこれに従うと「チバン」や「チバーン」「チビアン」となるが、申請チームは、欧米人や日本人に違和感を与えかねないことを懸念。千葉の語感も残すよう配慮して命名を工夫した。

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知恵蔵mini 「チバニアン」の解説

チバニアン

約77万年4千前から12万年9千年前までの地球における地質年代の名称ラテン語で「千葉時代」の意。国立極地研究所や茨城大学などの研究チームが、千葉県市原市の養老川沿いにある地層を地質年代の区切りの基準となる「国際標準模式地」として申請し、2020年1月、日本の地層として初めて国際地質科学連合に認定された。約77万年前に海底で堆積した同地層には、地球の磁気(地磁気)のN極S極が最後に逆転した痕跡が残されており、この時代の気候変動や生物種などを調べるうえで重要な地層として注目されている。

(2020-1-21)

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