チャレンジャー海淵(読み)チャレンジャーカイエン

関連語 ユカリ 木戸 浜田

最新 地学事典 「チャレンジャー海淵」の解説

チャレンジャーかいえん
チャレンジャー海淵

Challenger deep

マリアナ海溝の南西端に位置する世界最深の海底。1951年,英国の軍艦チャレンジャーⅧ号が,この海域で1万mよりも深い水深の海底を発見した。同じく英国の軍艦チャレンジャーⅥ号が,チャレンジャー探検(1872~76年に行われた世界一周航海)の途中にこの海域を訪れていることにも因み,この海域がチャレンジャー海淵と呼ばれるようになった。その後,米国のストレンジャー号,旧ソ連のビチアス号,日本の「拓洋」や「かいれい」など,各国の調査船がこの海域で繰り返し測量を行った。現在確認されている最深点は,北緯11°20′,東経142°12′にあり,水深値は10,984±25m。2019年5月1日,チャレンジャー海淵にて人類が到達した最深点の更新記録10,928mが米国人探検家ヴィクター・ヴェスコヴォにより達成。参考文献Gardner et al.(2014) Marine Geodesy, Vol. 37

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参照項目:チャレンジャー探検
参照項目:チャレンジャーⅥ号
参照項目:チャレンジャーⅧ号

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百科事典マイペディア 「チャレンジャー海淵」の意味・わかりやすい解説

チャレンジャー海淵【チャレンジャーかいえん】

1951年英国の海洋観測船チャレンジャーChallenger8世号が発見したマリアナ海溝南西端の世界最深所。発見当初は深さ1万863mであったが,その後海上保安庁調査船の精密な測量によって確認された最深部は北緯11°22′24″,東経142°35′30″の1万920±10m(±10は測定誤差範囲)。東西100km以上にわたる1万m以深の深所がある。→海淵
→関連項目チャレンジャー号ビーチャジ海淵

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャレンジャー海淵」の意味・わかりやすい解説

チャレンジャー海淵
ちゃれんじゃーかいえん
Challenger Deep

太平洋のマリアナ海溝南西端、北緯11度19分、東経142度15分の深所で、1993年に最深部と確定された。深さ1万0920メートル(誤差範囲10メートル)。1951年、イギリスのチャレンジャー号の観測により発見された。1960年にはJ・ピカールとドン・ウォルシュDon Walsh(1931―2023)が、アメリカ海軍バチスカーフトリエステ号に搭乗してこの海淵で最深部の潜水に成功した。

[半澤正男]

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世界大百科事典(旧版)内のチャレンジャー海淵の言及

【マリアナ海溝】より

…海溝底は一般に深く,水深9000mを超える所も多い。とくに,グアム島の南で海溝がほぼ東西に走る部分は深く,水深1万m以上の部分が1950年代にイギリスのチャレンジャー(8世)号やソ連のビチャージ号によって発見され,チャレンジャー海淵と呼ばれて世界最深部とされていた。しかし,1983年に海上保安庁水路部の調査船〈拓洋〉による精密調査の結果,最深部はこれまでの報告と少し違って,北緯11゜22′24″,東経142゜35′30″にあり,水深は1万0924±10mであることがわかった。…

※「チャレンジャー海淵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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