コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

海淵 かいえんoceanic deep

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海淵
かいえん
oceanic deep

海溝など,海底の凹所のなかでも,周辺の測深によりはっきりした特に深い小区域をさす。一般に水深 6000m以上に限って用いられたが,現在ではこの用語の使用は好ましくないとされている。普通海の名称は,測深を行なった船の名を付する (例:ラマポ海淵チャレンジャー海淵) 。現在まで報告された世界の最深部は,マリアナ海溝のチャレンジャー海淵 (水深1万 920m) である。海淵名は必ずしも固有名ではなく,ある海淵名が,他のいくつかの海溝にも存在する場合もある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

かい‐えん【海×淵】

海底の特に深い凹地。ふつう海溝中にあり、発見船の名を冠してよぶことが多い。世界最深はマリアナ海溝チャレンジャー海淵で、1万920メートル。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

海淵【かいえん】

深海底の6000mを超える比較的小さな凹所。普通海溝の特に深い部分で,詳しい測深により形態が明らかにされたものをいう。発見し,測深した観測船の名をつけて呼ぶのが普通。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海淵
かいえん
deep

海溝のなかでもとくに深い部分。音響測深機の発達する以前には、海溝の形状や広さを精確に知ることは困難であった。たまたま海溝部でいちばん深そうな所を探り当てると、その発見した船の名を冠してよぶのが一般的であった。1927年にドイツの巡洋艦エムデンにより、ミンダナオ島東方で発見された1万0400メートルのエムデン海淵は有名である。国際的に海底地形用語の統一を図っている委員会の68年の報告から、海淵の語は消された。[安井 正]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の海淵の言及

【海溝】より

…一方,明らかに沈み込みによって生じた地形でも最深部の水深が6000m以浅の時は海溝とよばず,トラフtroughとして一括する習慣である(例えば南海トラフ,駿河トラフ)。 測鉛による測深を行っていた時代には,たまたま見つけた海溝内の深部に,海淵(かいえん)deepと名づけ,チャレンジャー海淵などの固有名詞を用いたこともあった。しかし,音響測深の普及とともに,海溝は細長い溝であることがはっきりしたので,一点一点の深さ比べは,ほとんど学問的な意味を失い,海淵という語もほとんど使われなくなった。…

※「海淵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

海淵の関連キーワードヘス(Harry Hammond Hess)ピカール(Jacques Piccard)ニューブリテン=ブーゲンビル海溝アルベール(1世)(モナコ大公)千島千島・カムチャツカ海溝ケープジョンソン海淵プエルト・リコ海溝チャレンジャー号伊豆・小笠原海溝グリーンランド海プエルトリコ海溝環太平洋造山帯フィリピン海溝マラコット深海アルベール1世H.H. ヘストリエステ2世タスカロラ海淵ビーチャジ海淵

今日のキーワード

大義

1 人として守るべき道義。国家・君主への忠義、親への孝行など。「大義に殉じる」2 重要な意義。大切な事柄。「自由平等の大義を説く」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

海淵の関連情報