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チラナ Tirana

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チラナ
ちらな
Tiran

南東ヨーロッパ、バルカン半島南西部に位置するアルバニア共和国の首都。人口27万9000(1999)。17世紀に発祥したトルコ起源の町で、ペルシア(現イラン)におけるトルコの勝利を記念して、当初テヘランTeheranと名づけられた。アルバニア中部にあり、海岸沿いの肥沃(ひよく)な平野と内陸山岳地帯の接点に位置する。比較的新しい町であるが、気候温暖、交通の便よく(海岸から30キロメートル)、1920年首都に選ばれてから急速に発展し、政治、経済、文化の中心地となった。1990年の市場経済導入以降、おもにアルバニア北部からの住民の流入によって人口が急増している。工業は、重工業部門の不振が続く一方で、織物、皮革、木材加工、食品、ガラスなどの軽工業部門の生産が活性化しており、国内全工業生産の4分の1を占めている。中心部スカンデルベグ広場から放射状に延びる6本の道路を骨格に、街並みは整然としている。市内の交通機関はバスかタクシー。郊外に、軍用を除いてはアルバニア唯一の空港がある。[大羽奎介・齋藤 厚]

歴史

17世紀にトルコの将軍バルキンザデフ・スレイマン・パシャにより建設されたが、20世紀初頭でも人口は約1万5000人にすぎなかった。1920年にルシニャで開かれた国民議会は独立アルバニアの首都をチラナとすることを決定した。その後スカンデルベグ広場の周辺にイタリア人建築家の手で政府の建物が建てられた。39年にイタリア軍に占領されたが、第二次世界大戦後、アルバニア人民共和国の首都になり、91年の社会主義体制崩壊後に成立したアルバニア共和国においても引き続き首都の地位にある。[木戸 蓊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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