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ツァルリーノ Zarlino, Gioseffo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツァルリーノ
Zarlino, Gioseffo

[生]1517.3.22. キオッジャ
[没]1590.2.14. ベネチア
イタリアの作曲家,理論家。 A.ウィラールトの弟子。 1565年ベネチアのサン・マルコ大聖堂の楽長に就任。いくつかの作品が残されているが,彼の名声を高めているのは音楽の数学的原則,対位法,旋法などの問題を論じた理論書『和声教程』 Istitutioni harmoniche (1558) ,『ソップリメンティ・ムジカーリ』 Sopplimenti musicali (88) などである。

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世界大百科事典 第2版の解説

ツァルリーノ【Gioseffo Zarlino】

1517‐90
ルネサンス期のイタリア人音楽家。1565年から死去するまでベネチアのサン・マルコ大聖堂楽長を務めた。モテットほかの宗教曲やマドリガルを作曲したが,今日ではむしろ,ルネサンスからバロック,旋法から調性への過渡期の音楽上の諸問題を扱った,いくつかの理論書によって知られている。おもな著作に《音楽論》(1558),《音楽の証明》(1571),《音楽的補足》(1588)がある。【岸本 宏子】

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世界大百科事典内のツァルリーノの言及

【主題】より

…音楽の各要素(旋律,リズム,和声,音色,デュナーミク等)の相互作用によって総体的かつ明確に規定され,ある程度まとまった形態を示す点でモティーフとは区別される。音楽用語としての〈主題〉は,16世紀イタリアのG.ツァルリーノに始まるが,上記の定義に特に対応するのは,調性が確立し拍節法や楽節構造が整備され,作曲家の個性的表現が尊重されるようになった18世紀(特に古典派)以後の音楽である。主題は時代やジャンル,形式によってそのあり方は多様であるが,必ずしもオリジナルであるとは限らず,また楽曲中の数も一定でない。…

【ベネチア楽派】より

…ウィラールトの没後,楽長の地位は,ウィラールトの2人の弟子が続いて継承した。宗教的声楽曲やマドリガーレにおける詞の情感の表出に意を用いて半音階的手法や大胆な不協和音の使用を推し進めたフランドル出身のチプリアノ・デ・ローレCipriano de Rore(1515ころ‐65)と,宗教的声楽曲やマドリガーレを作曲し,とくに体系的な理論書《音楽論Le istitutioni harmoniche》(1558)で知られるツァルリーノである。また1613年にはルネサンス様式からバロック様式への転換に大きな役割りを果たしつつ聖俗の多くの分野で不朽の金字塔を打ち建て,初期のベネチア・オペラにも重要な貢献をしたモンテベルディが楽長になった。…

【和音】より

…和音は,広義にはどの民族の音楽にも存在することになるが,狭義にはヨーロッパの芸術音楽のなかで発展してきたものを指す場合が多く,ここでもそれを中心に述べる。 和音の概念は,ポリフォニー音楽の発展に伴って生まれてきたもので,理論的にはツァルリーノの《音楽論》(1558)によって基礎づけられた。だが和音が作曲技法の中心を成すようになったのは,和音の特定の連結法(機能和声法)が明確になった17世紀後半から18世紀にかけてであり,今日特定の和音として名称のある和音の多くは,この時期にすでに用いられている。…

※「ツァルリーノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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