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調性 ちょうせいtonality

翻訳|tonality

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

調性
ちょうせい
tonality

音楽に用いられる各音が,なんらかの意味において中心音と従属的な音という関係を呈する場合に生じる,中心音と諸音間の秩序の体系をいう。一般には (1) 長短調に基づく機能和声としての調性。 (2) より広義には,機能和声に基づかなくても,中心音と他の音の間になんらかの関係がみられる場合。たとえば教会旋法における終止音や日本の音楽にみられる核音支配。

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デジタル大辞泉の解説

ちょう‐せい〔テウ‐〕【調性】

楽曲がある主音主和音に基づいて成り立っている場合、その音組織・秩序。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうせい【調性 tonality】

広義には,音楽に用いられる旋律や和声が,一つの音(主音)を中心としてこれに従属的にかかわっている現象をいい,狭義には,18,19世紀のヨーロッパの芸術音楽の中心的語法であった機能和声的調性を意味する。したがって広義には5音音階その他の特殊な音階による民謡や教会旋法に基づく音楽も中心音性があれば調性をもつこととなるが,この場合狭義の調性と区別して旋法性modalityという。今日一般に調性といった場合,狭義の機能和声的調性を意味する場合が多い。

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大辞林 第三版の解説

ちょうせい【調性】

広義には、音楽において、あるひとつの音(主音)を中心に他の音が秩序づけられ従属的な関係をもつこと。狭義には、西洋近代音楽の長・短二種の調からなる和声的な調体系をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

調性
ちょうせい
tonality英語
Tonalittドイツ語

音楽理論用語。音楽における音の組織的利用法の一つとして音高に着目し、諸音高に対して上下(高低)関係、音程関係(二、四、五度など)の観点から序列をつけた体系。音高性を利用した音楽には、かならずそれなりの調性が備わっている。すなわち、極端な例としては、単音旋律において意図的に他の音を排除したり、いわゆる「無調」音楽において表面的に音序列を排除しながらも、なんらかの出現順序が規定されている限りにおいて、広義に解釈すれば、音のもつトーナルな側面を強調していることになる。しかし狭義には、こうした場合を除いて、18、9世紀のヨーロッパ芸術音楽の中心語法である機能和声的調性をさす。今日一般に調性といった場合、狭義の機能和声をさすことが多く、広義の調性を旋法性modalityといって区別することもある。この広・狭義の調性概念は、フェティの1844年の論文によって確立された。
 音高の序列が決定される方法は民族や時代によって異なるが、その基準となるのは、開始音・終止音に代表される音進行上の継時的関係であったり、ドローン(持続低音)、和音といった音の積み重ねにおける同時的関係であったりする。調性はまた、音階、旋法、旋律型とも関連する。[山口 修]

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世界大百科事典内の調性の言及

【調】より

…【三谷 陽子】
[西洋]
 英語のkey,ドイツ語のTonartに相当する概念で,西洋の音楽理論においては長調あるいは短調が特定の音(x)を主音(中心音)とした場合にこれをx調という。したがって,音組織における中心音の存在と他の諸音に対するその強力な支配関係を意味する〈調性tonality〉よりも具体的な概念である(しかし現実には,〈調〉と〈調性〉はしばしば混同して用いられている)。また長調・短調という表現も,一見二つの異なる調を意味するかのように誤解されているが,両者の区別はオクターブ内における諸音の配置状態によるのであるから旋法mode(様態)の相違にほかならず,理論的にはそれぞれ〈長旋法〉,〈短旋法〉と呼ぶのが正しい。…

【調】より

…現行の六調子(壱越(いちこつ)調,双調,太食(たいしき)調,平(ひよう)調,黄鐘(おうしき)調,盤渉(ばんしき)調)は表の同名調と等しい。六調子のほかの枝調子(沙陀(さだ)調,乞食(こつしき)調,水調,性調,道調など)も古くは用いられ,それらもほとんどは唐代俗楽二十八調に含まれる。【三谷 陽子】
[西洋]
 英語のkey,ドイツ語のTonartに相当する概念で,西洋の音楽理論においては長調あるいは短調が特定の音(x)を主音(中心音)とした場合にこれをx調という。…

※「調性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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