トハラ語(読み)トハラご

精選版 日本国語大辞典 「トハラ語」の意味・読み・例文・類語

トハラ‐ご【トハラ語】

〘名〙 インド‐ヨーロッパ語族のもっとも東に位置する一語派。二〇世紀始めに探検調査された中央アジアの仏教僧院で発見された主に写本文書をもとに解明されつつある。インド系文字で記録されている。トカラ語

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「トハラ語」の解説

トハラ語(トハラご)
Tocharian

古代中央アジアの言語の一つ。インド・ヨーロッパ語族に属する言語。現在は死語。A,B2方言があり,A方言はカラシャフル(焉耆(えんき))地方,B方言はクチャ地方で通用していたらしい。中央アジアで発見された古文書にこの言語で記されたものがかなりある。だいたい5~8世紀のものであるが,仏教経典の翻訳が多く,西域北道の小乗仏教教団を支えた民族の言語といえる。トハリスタン地方のトハラとは関係はなく,トハラ語という名称は研究の便宜上つけられたものである。

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改訂新版 世界大百科事典 「トハラ語」の意味・わかりやすい解説

トハラ語 (トハラご)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トハラ語」の意味・わかりやすい解説

トハラ語
とはらご

トカラ語

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トハラ語」の意味・わかりやすい解説

トハラ語
トハラご

トカラ語」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のトハラ語の言及

【トカラ語】より

…東トルキスタンのトゥルファン,カラシャール,クチャなどで発見されたインド系のブラーフミー文字文献中の言語。トハラ語ともいう。系統的にはインド・ヨーロッパ語族に属し,独立した一語派をなす。…

※「トハラ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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