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トビトカゲ Draco volans

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トビトカゲ
Draco volans

トカゲ目キノボリトカゲ科。全長 20cm内外で,尾が2分の1ほどを占める。滑空することができるトカゲで,そのために胸部肋骨5~7本が体の幅の外まで伸びて皮膚のを支え,翼状の構造をつくっている。体色は樹の色と同じ褐色系で,膜をたたんでいるときは周囲の色にまぎれて発見しにくいが,膜に美しい模様があるためこれを広げると目立ちやすい。頭部両側にも鰭状の膜がある。東南アジアに分布し,昆虫類捕食する。

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百科事典マイペディアの解説

トビトカゲ

爬虫(はちゅう)類アガマ科トビトカゲ属に属するトカゲの総称。全長20〜25cmで尾が3分の2を占める。熱帯アジアの森林に15種ほどが分布。樹上生活を行い,昆虫類を捕食。

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世界大百科事典 第2版の解説

トビトカゲ【flying dragon】

翼膜を広げ滑空することができるアガマ科トビトカゲ属Dracoに属するトカゲの総称。インド,東南アジア,中国南部,フィリピンにマライトビトカゲD. volans(イラスト)など17種ほどが分布する。全長20~25cm,尾はその2/3ほどを占める。頭部は小さくて角張り,後頭部に数本の小さな飾りうろこがある。胴は細長く,胴側部の両側にはそれぞれ5~6本の長くのびた肋骨に支えられた翼膜があり,ふだんはたたまれている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トビトカゲ
とびとかげ / 飛竜
flying lizardflying dragon

爬虫(はちゅう)綱有鱗(ゆうりん)目アガマ科トビトカゲ属に含まれるトカゲの総称。この属Dracoの仲間は滑空用の飛膜をもち、インド南部、インドシナ半島やフィリピンほかの東南アジア、中国南部に、マレートビトカゲD. volansなど約40種が分布する。全長約20~25センチメートル、尾はその3分の2ほど。頭部は角張るが小さく、胴は細長い。四肢は発達し指が細長い。胴の両側には、後方の5~7本の長く伸びた肋骨(ろっこつ)に支えられた、皮膚の翼膜がある。翼膜は通常畳まれており、滑空時に大きく広げられる。頸部(けいぶ)の両側にも小さな膜(フラップ)があり、また、尾の基部には下方にひれ状の膜が張り出している。樹上性で森林に生息し、昆虫類を主食としている。餌(えさ)を求めて高い樹木の下のほうから登り、樹冠に達すると翼膜を広げて滑空し、ほかの幹の根元近くに飛び移る。雄ののどには鮮やかな色彩の飾り袋があり、これと翼膜を広げて雌に求愛ディスプレーを行う。[松井孝爾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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