ロシア連邦西部、トベリ州の州都。ボルガ川上流、ベルツァ川がボルガ川に合流する地点にある。モスクワとサンクト・ペテルブルグを結ぶ鉄道が通り、ボルガ川の河港の一つである。人口45万7100(1999)。トベリ州の主要工業都市で、繊維(綿織物、化繊)、人工皮革、機械(客車、掘削機械)、印刷、食品工業が主要な工業である。市は12世紀に始まり、1346~85年トベリ公国の首都となり、14~15世紀にはロシア北東の経済、文化の中心の一つであった。18世紀にボルガ川上流の重要な商業中心地となり、19世紀には繊維工業が発展した。もともとトベリとよばれており、1931年にソ連共産党の指導者の名を記念してカリーニンКалинин/Kalininと改名されたが、90年に旧名に復した。州の文化の中心として、総合、工科、農業、医科の各大学があるほか、交響楽団、ドラマ劇場、人形劇場などがあり、建築記念物も多い。
[中村泰三・小俣利男]
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